杏雲ビル歯科ブログ

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2016.03.01 歯を抜くときの基礎知識

歯を抜く前に大事なこと。

 

 

当院では、抜歯に相当するような重篤なトラブルが発生した時には、患者さんご自身がトラブルの状況を理解して頂き、その歯を抜かずにそのまま残した時と抜いた時のその後の経過を説明した上で、患者さんと歯科医師が相談した上で治療方針を決めていきます。

 

歯を抜くかどうかの治療の際には、しっかりと自分の歯のことを理解することは大事です。

患者さん本人が歯を抜くか、そのままその歯を残すかを明確に決めることが大事です。

歯科医師任せはいけません。

後日、決して『歯医者に歯を抜かれた…』とならないようにしましょう。

 

 

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どんな時に歯を抜くことになるの?

 

 

歯を抜く状況のパターンには大きく分けて3つあると思います。

 

1歯そのものが、大きく虫歯になってしまった時

2歯が縦に大きく割れてしまった時

3歯を支える骨がなくなってしまった時

 

いずれの状況もある日、突然なるわけではありません。

1のケースは小さな虫歯を放置していたり、一度詰め物をした歯の下で再度虫歯になった時に起こるケースです。

2のケースは神経を取った歯に起こりやすいことです。

3の状況は重篤な歯周病です。歯周病を長期間放置した結果、歯がグラグラになり抜歯に至ります。

 

このような状況になることは、基本的には非常に稀です。

稀というのは、正常な唾液量があって、口腔内の汚れを取り除く歯磨きを丁寧に毎日行い、定期的に歯科医院で衛生士や歯科医師によるクリーニングを行っていれば稀ということです。

 

長年のダメージの積み重ねで丈夫な歯が抜歯にいたります。

 

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どんな時は抜歯した方がいいのか?

 

虫歯の治療の基本として、感染した部位の除去です。大きな虫歯ができている歯の治療を開始し、感染した部位を取り除くと残る健康な部位は僅かになります。

その僅かに残っている歯に人工物の差し歯を作って入れても、ご飯を食べればすぐに取れてしまいます。

このように人工物で修復することが困難になった時には、治療の対象にはならないので、抜いた方がいいでしょう・・となります。

また重篤な歯周病で周囲の骨がなくなってしまった時、その歯が存在することでさらに大きく骨がなくなってしまうことがあります。このような状況で困るのが、隣の歯の寿命が危うくなることです。

1軒の燃えている家を放置しておくと隣の家にまで火が燃え移るような感じです。

このような時も原因となっている歯は抜いた方がいいでしょう・・・となります。

 

歯が縦に割れている時には、症状が出たり引いたりすることがあります。痛みなどの症状が継続してあり、症状の消退が見込めない時には、抜歯の適応になるかと思います。

一方で、歯が割れているが症状はさほど無く、さらに周囲の歯への悪影響がない時には経過をみることがあります。

ただし、長い年月では周囲の骨がなくなってきて歯周病と同じような状況になる可能性があるので、周囲への悪影響がないかを常に監視していく必要があります。

 

上記のことは一般的な状況ことで、個々の ケースで状況は異なります。

いずれの場合も担当医から歯の状況を良く説明してもらい、最後に抜歯を決めるのは患者さんご自身です。

治る見込みのない歯を口の中に残す選択の自由も患者さんは持っています。

 

 

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