杏雲ビル歯科ブログ

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2016.03.29 歯医者の注射のなぞに答えます!

どんな時に注射をするの?

 

歯科の治療における注射の90%くらいは麻酔薬を歯肉に注入する、浸潤麻酔法と言われるものです。

麻酔の注射をせずに、健康な神経が残っている歯を削ったり、歯肉の深いところにある歯石をとったり、歯を抜けば、脳に異常を知らせる信号が送られます。

『口の中でとんでもない異常が起きてるぞ!』と。これが痛覚です。

この痛覚が正常に働いている状況では、まともに詰め物を入れる為に歯を削れませんし、残すことが難しい歯を抜くこともできません。

そこでこの痛覚を麻痺させ、歯科治療が円滑に行えるようにしていくのです。

つまり、歯を削ったり、歯肉の深いところにある歯石を取ったり、歯を抜いたりと、患者さん目線でも痛そうなことをする時には基本的には麻酔の注射がつきものになります。

 

 


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虫歯の治療時、麻酔はしなくちゃいけないもの?

 

この問いに関しては、歯科医師の間でも多少、意見のばらつきが出てくると思います。患者さん側でも、前の虫歯の治療では麻酔をしなかったのに、今日の先生は麻酔の注射をやたらするなー、といった感じの場面に遭遇したことがあると思います。

 

麻酔の一番の目的は治療中の痛みを抑えることにあります。

その痛みに対しての反応は人それぞれで、痛みに強い方もいれば、痛みに弱い方もいます。

痛みに弱い方は当然ながら、麻酔を希望されますが、痛みに強い患者さんは麻酔の不快感を嫌って、

『多少の痛みなら我慢しますので、麻酔なしでお願いします』と言われることもあります。

 

このような時に、安易に麻酔なしで多少の痛みを感じながらも虫歯の治療を進めると、

精度の高い詰め物できっちりと削ったところを封鎖しても、

詰め物を入れた後に、冷たいものがしみるなどの術後の痛みにつながることがあるようです。

神経の興奮状態が持続して続けるような感じです。

 

このような術後の持続した痛みなどを防止する意味でも、麻酔をしっかりと効かせて治療を行うことをお勧めします。

 

ただし、細菌に感染した象牙質、つまり虫歯の部位は削っても痛みを感じない一方、

健康な象牙質は削ると痛みを感じます。

そこで、先生によっては健康な歯の削りすぎを防ぐため、麻酔なしで虫歯の治療を行う先生もいます。

プラスチックの詰めもので対応できるくらいの小さい虫歯では麻酔なしでもいいのかもいれません。

 

虫歯の治療の前に、麻酔の使用有無などで疑問に思うことがあったら、遠慮なく歯科医師に聞くのが大切だと思います。疑問に思いながらの治療は患者側、医療者側双方にとっていいことはありません。

 

 

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なんか麻酔の効きが、前と違くない?

 

一般的に、上の歯の麻酔は良く効きます。一方、下の歯の奥歯の麻酔はやや効きにくい傾向にあります。

これは、歯の周囲にある骨の硬さが異なるためです。上の歯の周囲の骨は柔らかく、下の歯の骨は硬いです。

そのため同じ歯科医師が同じ量の麻酔を入れても、麻酔の効きが違って、今日の治療はなんだか痛いんですけど・・。ということになってしまうのです。

 

けして、歯科医師の麻酔の腕が落ちたとかではないです。

 

また若い方と中年の方を比較した時には、中年の方の方が骨が硬くなる傾向がありますので、中年の方の方が麻酔が効きにくです。

いかにも骨が硬そうな、がっちりした体格の中年の男性の下の奥歯の虫歯の治療には麻酔の効きが悪くて、なかんか大変なことがあります。

 

親知らずなどが腫れて炎症を起こしている時も、いくら麻酔薬を注射しても、麻酔の効きが悪いです。そのため、通常は抗菌薬などを飲んで炎症を抑えてから後日麻酔をして抜歯をしていきます。

 

麻酔が上手く効いていない、痛みの伴う治療は患者さんには当然負担ですし、治療をしている医療者にとっても実は精神的に負担になります。痛みを与えてしまっている自責の念と言いますか・・・

 

痛みを感じている時には、遠慮なく言ってもらえると有難いです。

 

 

 

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