インプラントは骨の中にチタンのネジを入れる治療方法です。
インプラント治療は歯が無くなった時に、その部位の穴埋めするために行う治療です。
骨に穴を開けて、チタンのネジを入れて失われた歯を人工的に再建します。
詳しくは過去のブログhttps://www.nikoraikai.org/news/346を参照してください。
チタンのネジの太さ、長さをどう選択するか?
骨のどの位置から入れていくか?どの方向に、どれだけの長さを入れるか?
これらを検討するには、術前に骨の形態を詳しく把握する必要があります。
その形態を把握するためには活躍するのがCTです。
骨の中には太い血管と神経、あるいは大きな空洞があります。
顎の骨の中はどこまで掘っていっても、ずーと骨だけがあるわけではありません。
穴を掘っていけば、そこには太い血管や、おきな空洞が出てきます。
チタンのネジ(インプラント)がその血管、神経とぶつかったり、空洞にネジが突き出してしまうと大きな問題が生じます。
ですからその血管、神経、空洞までの距離はどれだけあるのか、どのような幅で存在しているのかを
術前に知る必要があるのです。
レントゲンでもある程度はわかりますが、ある程度です。
このようなレントゲン写真では平面的な情報しか得られません。
CT画像上で、術前にシミュレーションを行える。
御茶ノ水 杏雲ビル歯科には、院内に CT撮影が可能な機器の設備があり、インプラントを検討している患者さんには、必ずCT撮影を行います。
CT撮影をすることでパソコン上で血管、神経、骨の中の大きな空洞の位置などが分かるだけでなく、どのような長さ、どの太さのインプラントを使用するか?をパソコン上で検討することができます。
さらに下の左の写真のようにパソコン上で、想定したインプラントを骨の中に設置した状態をシミュレーションできます。
また術後にも撮影し、実際の手術に問題がないか。術前のシミュレーション通りにできているかの確認をしています。
![]() |
![]() |
術前のシミュレーション | 術直後のCT撮影 |